Seeking Suffering through Ultrarunning
ウルトラランニングを通じて適切な負荷を求める
私たちは日々の生活の中で無駄を減らし、摩擦を減らし、より快適に生きようとしている。けれども人間は何らかの圧力や制限によってこそ成長するのではないか?という疑問のもと、ウルトラランニングを通じて「自然な状態」と向きようにしている、というErik Dahl氏のトレーニング方の紹介。
ITを適切に使うからこそ良質なアナログ時間が確保される、というDAのメッセージにも通じる示唆に感じた。 日本よりもデザインがより進み、便利な米国だからこそ、揺り戻しも大きいのかもしれない。安藤忠雄氏の住吉の長屋にも通じる思想だと思った。
Speaker | Category | HP | |
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Erik Dahl | Independent designer | @eadahl | erikdahl.io |
講演内容
Erik氏が森の中をウルトラランニングする映像が流れながら、自然の中だからこそ起きるアクシデントがいくつも起こる。
- 転んでカメラの映像が反転する。
- 馬に乗って登山していたのに落馬する。
- 道を間違え、迷って映像が言ったり来たりする。
What's the boudary between the natural and designed world?
- 私たちの現在の生活は、想定内の出来事で満たされている。
- UXデザイナーとして私たちは、多くの時間を"いかに暮らしやすくするか、便利にするか"に費やしている。
- つまりそれは、生活の上での摩擦やストレスを減らすことである。
しかし、
- 生活の中に本当にストレスや不快なこと、苦痛なことはないのか?
- 想定できない流れでの仕事はないのか?
- 自然とデザインの境界はどこにあるのか?
- より豊かな生活や新しい順応は、システム上で対峙する"適切なストレス"によって生じるのではないか?
Ultrarunningのすすめ
自然の中をひたすらランニングするこのUltrarunningは、「ふいの出来事」「想定外」の出来事に溢れている。UXデザイナーとして、このように「適切な負荷・ストレス」は何であるかを知った上で物事をdesignすることが非常に大事、という言葉で締めくくられた。