Culture Design
組織文化を"デザイン"する
組織の中にdesign文化を取り込みたい場合、それをどのように"デザイン"して行けば良いのか?文化とは何から生まれるのか?というマネジメント理論にも繋がるような講演だった。この講演と2日目に受講したワークショップ「day2:Design Your Design Organization」は、深く繋がる内容。50分のセッションだったので、具体的な手法と言うよりは触りだけ、と行った感じ。
Alla zoller氏の理論を深く知りたい人は、day2のワークショップで彼女のセクションを受講する、という流れだった。
プロジェクトの振り返りにはKPT法が使われることも多いが、この講演で紹介されたframeworkで振り返りをするのも有効そう。ぜひやってみたいと感じた。
Speaker | Category | Company | 資料 | |
---|---|---|---|---|
Alla Zollers | Leadership Coach / Culture Designer | WE♥WORK | @alla_here | dropbox |
講演内容
Culture
What is culture?(文化って何だ)
- Culture is a set of "shared beliefs" that form a collective identity.
文化とは、集合した何らかの共同体に、共通の概念をセットすること。
What is belief?(じゃあ信念って何だ)
- A belief is a habit of thought.
概念とは、意識せずとも、「思わず」してしまう思考。
How do we form beliefs?(信念ってどうやって作られるんだ)
私たちは人生の中でいろいろな体験(experience)をする。そして、それらを"理解"するために体験を紐とき、ストーリー化する。これらのストーリーが、「概念」となる。
Cultureを為す2つの要素
Cultureを成すレイヤーには、大きくBeriefとBehaviorsの2層が存在する。
そしてこの2つから、Result(事象・結果)が出来上がる、という流れ。しかし、組織文化が必要な場合の多くは、このBeriefやBehaviorsがない段階。
望むResultから、必要なBeriefとBehaviorsの2層をデザインして組んでいく必要がある。
注意点
しかし、安易にbelief=行動規範だけを強制しても上手くいかない。
- Behabiors drive results.
- Beliefs dribe behavior.
- 相関関係にある2つをバラバラに作用させても、望む結果が得られない。
ではどうするのか?
Culture is layered.(文化の仕組みを理解する)
- このように、Cultureといってもレイヤーが存在することをまずは組織全体で理解することが大事。
- 自分自身
- 自分のチーム
- 自分の会社
- 自分の業界
Culture map
- 上記の枠組みを全員で共有し、しかるべきレイヤーでの現在と未来のCulture mapを2種類作成する。
まずは現在の分析。Current culture mapを作成する。
そして全く同じ構成で、これからどうあるべきかを決めていく。Future culture mapを作成する
Practice
あるべき未来が見えてきたら、必要なアクションにうつる。
- 今のチームに必要な概念を採用する
- どのような行動規範が必要かを話しあう
- 望ましい行動をするために必要な仕組み・仕掛けがないかを考える
- これらを具体的に実行していく
最後に
- 「文化」は、より広い世界だとこのように位置づけられる。
- 「会社はけっきょく人」と、日本でもよく言われるが、体系だてるとこの様な仕組みなのだな、と、この講演でストンと腑に落ちた。